【読書】ディストピア小説がおもしろい!
こんばんは。
ホーホーです。
いま、ディストピア小説にハマっています。
読み終えたあとのモヤモヤとした感覚。
でも、なんだか他人事とは思えない。
私たちが生きている世界と、小説でディストピアとして描かれた世界が、それほど遠いものだとは感じられないのです。
※トランプ政権誕生以降、米国でもディストピア小説がよく読まれているようです。
1984年
最初に読んだのは定番中の定番、ジョージ・オーウェルの『1984年』です。
物語の舞台は、党が独裁を敷く国。
そこは、徹底された監視社会。
そんな国の中で、主人公のウィンストン・スミスが党に立ち向かう様子が描かれています。
『1984年』の凄さは、作り込まれた世界観。
独裁国家がどのようなシステムによって作られ、維持されているのかが精緻に表現されています。
また、その独裁国家において、正気と狂気が逆転する様子に、思わずゾッとしました。
ディストピア小説を読もうと考えている皆さんに、ぜひ最初に読んでほしいです。
すばらしい新世界
この小説も怖いです笑
まず、表紙が怖い笑
『1984年』とはちがって極端に閉塞感のある世界観ではないのですが、ソーマと呼ばれるドラッグが配給され、フリーセックスが認められているなど、現在の私たちにとっては違和感のある世界です。
この小説で怖かったのは、階級や運命が肉体に条件づけられているところ。
例えば、上から順に、アルファ、イプシロンといった階級が決まっており、一番身体の大きなアルファが一番階級が高く、身体の小さなイプシロンが最底辺に位置しています。
この階級の人数比があらかじめ設計されており、生まれる前に、この子どもはアルファに、この子どもはイプシロンにといったように条件付けがされます。
また、暑いところで働く子どもは暑さに強く寒さを嫌うように、といったところまで、条件付けがされるのです。
このような社会がどのように維持されるのか。1984年と比較しながら読むのもおもしろいでしょう。
動物農場
動物たちが革命によって人間の農場経営者を追い出し、自ら農場経営を始めます。
初めは、人間の支配から解放され、豊かな生活を送るのですが、ここでもある日を境に独裁者が誕生します。
動物たちにとっての理想の世界と厳しい現実が乖離していく様子がおもしろい。
また、同じオーウェルの作品であるからか、『1984年』との間で支配の構造に共通点が読み取れます。
登場する動物たちのキャラも個性的で愛着が湧きました。
その他
このほか、以下の作品が積ん読状態にあります。
また読んだらレビューしたいと思います。
・『わたしを離さないで』
まとめ
ディストピア小説は、複数冊を読み比べることで、より楽しめるジャンルだと感じました。
特に、『1984年』との比較をしながら読むことで、このディストピアを生んでいるのはどのような支配の構造なのか?という点を考えるとおもしろいです。
お正月の時間などを使って、読んでみてください!
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