【雑記】日本酒の転売
こんばんは。
ホーホーです。
今日は、日本酒の転売について。
日本酒の転売について考えたきっかけ
先日、こちらの記事を書きました。
記事のとおり、当ブログにおいては、大好きなものを紹介したレビュー記事にアクセスが偏っていました。
ならば、大好きなものをもっと紹介しようじゃないか。
そう考えたときに、真っ先に思い浮かんだのが、秋田の日本酒だったのです。
大好きな日本酒の魅力を、このブログを通じて、みなさんに知ってもらいたい。
そして、興味を抱いてくださった方には、実際に買って、味わってほしい。
もし、Amazonなどで、秋田の日本酒を気軽に買うことができるのであれば、ぜひ紹介したい。
そう思い、Amazonのページを見てみました。
転売されている日本酒は価格が高い
すると、Amazon上では、日本酒の価格が著しく高いことに気がつきました。
例えば、私が愛して止まない、新政さんのNo.6(No.6の美味しさは、まじでハンパないです!!)の場合はどうでしょう。
ご覧のとおり、X-type:¥3,000、S-type:¥2,000、R-type:¥1,500が定価です。
一方で、Amazonで売りに出ているNo.6の価格は、定価の倍以上。
ああ、転売か、と気づきました。
正当な価格の何倍もの値段での購入は、オススメできません。
品質が落ちる
また、価格がつり上がっていることに加えて、品質の劣化も問題です。
山口県の銘酒「獺祭」を製造・販売している旭酒造さんも、価格・品質の点から、転売されている日本酒を買わないよう呼びかけています。
転売されている日本酒は、流通時の管理がおろそかになり、品質が劣化しやすいのです。
劣化した日本酒が高い価格で出回ることは、消費者のみならず、熱い想いを胸に日本酒を製造している製造者にとっても望ましいことではないですよね。
どこで買えばよいのか
本来の品質を保った日本酒を正規の価格で楽しむには、特約店で購入するのがベスト。
例えば、新政酒造さんは、正規の特約店を教えてくれるようです。
まとめ
箇条書きでまとめます。
・転売されている日本酒は、価格が高い
・転売の過程で、品質も劣化している
・正規の特約店での購入がベスト
転売は日本酒だけの問題ではありません。
販売元を確認せず、安易に勧めることのないよう、より一層気をつけなければいけないなと、反省しました。
ライブのチケット等についても、転売によって本来必要としている人が、本来の価格で購入できないケースは多発しています。
旭酒造さんの例のように、製造者が声を上げること。
そして、消費者も、転売されているものを買わないようにすること。
そうすることで、転売をするインセンティブを削いでいくことが必要ですね。
転売について考えたことは以上です!
【雑記】私のブログに求められているものってなんだろう?
こんばんは。
ホーホーです。
あんちゃさんの、こちらの記事を読んでいました。やはり「継続は力なり」だな、と思わされます。
私がブログを開始して1年以上が経過していますが、毎日更新…していません笑
もっとコンスタントに記事を更新しよう。
あんちゃさんのまとめの中で特に気になったのは、『5.書きながら「自分に求められてるもの」を考える』の部分です。
私が求められているものってなんだろう(まずは記事をもっと書きましょう、ということは前提として)。
分析してみると、結論としては「自分が愛してやまないものについてのレビュー記事」になる気がします。
ちなみに、この「ホーホーは早起きが得意」の中でアクセスが多い記事TOP3は、上から順にこの順番です。
まず、LOHACOの特別配送料。特別配送料ってなんやねん?て思った人が検索しているのでしょうか。山の上に住んでいたので、LOHACOにはとても助けられていました。
次は、ドイツのコーヒーDallmayer Prodomoを紹介したこちらの記事。コーヒー好きの方が、Dallmayer Prodomoで調べているのでしょう。このコーヒーは本当に最高です。心の底から愛しています。
3番目はこちら。スイスのチョコレートLindt LINDORを紹介した記事です。これも検索ワードはそのままでしょう。バレンタインの頃から増え始めたのかな?
ちなみに、その次は、こちらも私が愛してやまない電気ケトル(OXO ドリップケトル)を紹介した記事でした。
このようにみてみると、自分がとても気に入っているものについてのレビュー記事が上位を占めているようです。
自信と熱量を持って紹介できるものについての記事は、内容も具体的になるし、読者が知りたいと思うポイントに言及できるということでしょう。
でもそれって、私のブログに求められているものなのでしょうか。
「アクセスが多い=求められている」と単純に考えていいものか、どうか。
まずはもっと記事書けよってのは前提として。
サンプルが増えれば、深い分析ができるようになるはずなので、まずはもっと記事を書こう。
おわり!
【仕事】営業マンがビジネスシューズを買うときに気をつけるべきポイント!
こんにちは。
ホーホーです。
今日は、自身の失敗経験を踏まえ、営業マンが靴を選ぶときに大切な点を3点ご紹介します。
新社会人の方や、新しく営業マンになる方の参考になれば幸いです!
目次
必ず複数足買う
最初のポイントは、複数足を購入することです。
なぜなら、一足だけでは、想像以上に速く靴が傷んでしまうからです。
私にとって一番の失敗ポイントが、はじめに黒いビジネスシューズ一足だけを購入し、履き続けたことです。
毎日同じ革靴を履いていたため、半年も経たないうちにボロボロになってしまいました。当然です。今考えるとアホですね笑
最低でも、はじめに2足以上購入して、交互に履くようにすると、靴が長持ちして良いと思います。
結果的には、同じ靴を長く履くことができ、節約にもなります。
ちなみに私は、黒2足、ブラウン1足の合計3足を履き回していました。
ゴム底の靴を買う
次のポイントは、ゴム底の靴を買うことです。
なぜなら、革底の靴に比べると、ゴム底の靴の方がクッション性があり、疲れづらいからです。
私の経験上、革底の靴は、長距離を歩いたときに疲れてしまいました。
また、革底の靴は、雨の日には滑りやすく、タイルの道は歩きづらいのも気になりました。
革底の靴はかっこいいですし、好みはあると思いますが、「営業マンにとって」という観点からは、ゴム底の靴の方がオススメです。
雨に強い素材のものを買う
最後のポイントは、雨に強い素材のものを買うことです。
なぜなら、雨に弱い靴では、営業で外に出たときにすぐ傷んでしまうことに加え、水が染み込んだ靴を履いていると、仕事にも身が入らないからです。
毎日のように外に出ていると、やはり雨の日もたくさんあります。
外に出て歩くことの多い営業マンは、雨に強い靴を選ぶことを強くオススメします。
私は、とても気に入っていた靴が雨に濡れて傷んでしまい、とても悲しい思いをしました。
ゴム底の靴を買うということとも被りますが、ゴアテックス加工のものを選べば、靴の中の蒸れも少ないため、雨の日にもさらに快適に営業に打ち込めると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
毎日たくさん歩き、たくさんの人に会う営業マンにとって、靴はとても大事なポイントになってきます。
ちなみに私は、営業に出るときには、REGALのこちらの靴(色はブラウン)を愛用していました。ブラウンは、グラデーションもかっこいいので気に入っています。
履きやすさ、価格、丈夫さ、どれをとっても高いクオリティで、大変お世話になりました。とてもオススメです!
近くにREGALの店舗がない方でも、 公式サイトを利用することで、自宅にいながら試着することができます。送料、返品も無料なので、使いやすいと思います。
または、少し価格帯を下げて、数を揃えるのもアリかもしれません。
自分にあったスタイル、一足を探してみてください。
以上です!
【読書】グローバル化の行き着く先はどこなのか『グローバリズム以後』を読んで考えたこと
こんばんは。
ホーホーです。
エマニュエル・トッド氏の『グローバリズム以後』を読んで考えたことを書いてみます。
結論としては、グローバル化が進んだ世界において、僕らは新たな(あるいは昔ながらの)心の拠り所を求めることになると考えました。
本書はインタビュー記事をまとめた本であるため、それぞれの主張がどの時期のものかに注意して読む必要があります。
目次
米国のグローバル化疲れ
グローバル化(※)は「帝国」となった米国に主導される形で進行しました。しかし、著者によると、米国はグローバル化疲れと言える状態にあります。
(※)著者は、グローバル化は単に経済の問題ではなく、識字率など教育の問題でもあると主張しているが、今回の記事では経済的な側面だけを議論の対象としている
自由貿易の拡大により、米国の企業は、新興国に安価な労働力を求めるようになりました。
すると、米国の労働者の生活は脅かされます。
なぜなら、米国の労働者は、新興国の労働者との価格競争に晒され、低賃金が広がっていくからです。
トランプ大統領の誕生以降に見られる保護主義は、グローバル化に対する反動と言えるでしょう。
日本もグローバル化に疲れているのかもしれない
さて、このグローバル化疲れは、日本にも当てはまると、私は考えています。
(日本が、グローバル化を主導している立場の国かはわかりませんが、実質賃金の低下など、米国と共通の問題がグローバル化によって発生していることを前提としています)
日本においても、実質賃金は低下基調にあります。
これがグローバル化による現象だとすると、日本も、グローバル化に疲れてしまっているのではないでしょうか。
そして、グローバル化疲れが、愛国教育や、日本礼賛の雰囲気に繋がっているのではないでしょうか。
グローバル化疲れという大きな文脈の中では、足元における安倍内閣も必然的だと思えてきます。
グローバル化の先で、僕らは心の拠り所を求めるようになる
グローバル化によって、世界中をヒト、モノ、カネ、情報などが行き来するようになることは、経済合理性の観点からは好ましいことです。
しかし、経済合理性は幸せを定義しません。
お金があれば避けられる不幸は多々ありますが、お金があっても幸せになれるとは限りません。
たくさんのお金を稼ぐよりも、豊かなつながりが大切になってきています。
最後の信仰の対象だった経済合理性も、その求心力を弱めつつあります。
今後、心の拠り所、幸せの源泉となるのはどこなのでしょうか。
著者が言うように、再び国家が心の拠り所として台頭してくるのでしょうか。
それとも、家族や、他の要素で繋がった小さなコミュニティが心の支えとなるのでしょうか。
終わりに
考えたことを書く中で、経済の問題は国民の心のあり方に影響を与えるし、国民の心のあり方もまた、別の回路によって国の経済を規定していくのだなと感じました。
ビジネス的な文脈に落としこむならば、グローバル化は、巡り巡って、心の拠り所となるようなコミュニティを作るビジネスのチャンスになるのかな、なんて思ったり。
あと、本を引用するのではなく、そこから自分で考えてみるってのは、楽しいけど難しい。もっとディスカッションしてみたい。と思いました。
おわり!
【雑記】働くのってなんのためなんだっけ?
こんばんは。
ホーホーです。
今日はちょっとポエムっぽい感じになっちゃってますが、ご容赦ください。
内容はとりとめのないものです。
さて、転職活動をしていることもあり、
そもそも働くのってなんのためだっけ?
と考えることが多くなりました。
お金のために働くのは、自分の中でどうもしっくりきません。
そもそも、世の中にはお金が余っているのに、なんで必要な人に行き渡らないんだろう。
何かあった時のためにお金はいくらあっても足りないと感じるかもしれません。
でも、人類はすでに保険というシステムを築いています。
必要な人がいたら、みんなで支えたらいいんじゃないか。
社会は、みんなが働いて財やサービスを提供しているから回ってきたし、これからも回っていくと思います。
でも、みんながこんなに苦しい思いをして働かなくちゃ、世の中うまく回っていかないんだっけ?
過剰な労働を投入し、過剰な財やサービスを生産して、それらを過剰に消費しているんじゃなかろうか。
ならば、全体の労働の投入量を抑え、もっとゆっくりとした時間を増やすべきなんじゃないか。
それを実現するために十分なリソースはすでにあるのではないか。
そんな思いがあります。
そうじゃないのかもしれないけど。
いろんな会社の募集要項とかを見ていて、なんだかしっくりこないなと思うことも多いです。
しっくりこない理由はまだうまく言語化できていないのですが。
そんな中、こちらの募集はすごく素敵だなあと思いました。
僕が大好きなコーヒーショップのバリスタとデザイナーの募集です。
みんながこんな働き方をしている世の中だったら、とても素敵だなと思います。
好きなことを楽しんで、仲間を集めて、発信して、そしてお客さんに満足してもらって。
現代において人間が働くのは、こうやって充実した時間を過ごすためなんじゃないのかな。
世の中は、そういうフェーズにきているんじゃないか。
私も、こっちの働き方にいきたい。
いけるはず。
いこう。
そんな働き方でなら、いくらでも働ける気がする。
と思った次第です。
せっかくの機会なので、働くことに対する自分の考え方をもっと深めたいと思います。
アレントでも読みましょうかね。
今日のポエム終わり!
お付き合いいただき、ありがとうございました!
【料理】米を炊かせたらおれの右に出る者はいねえ!
こんばんは。
ホーホーです。
自分の特技ってなんだろうって考えていました。
なんか、そんなに自慢できる特技ってないなあと思ったその瞬間、閃きました。
米を炊かせたらおれの右に出る者はいねえ!
われながらちょっとまぬけなセリフですが、米を美味しく炊くスキルには自信があります。
米どころ秋田の出身ですからね。
私が炊いたお米を食べた数多くの人間が、その美味しさに感動の涙を流しました(本当に泣いたのは一人だけ笑)。
私は、お米が好きすぎて、お酒を飲むときや蕎麦を食べるときでも、何かおかずを探してお米を食べるような人間です。
そのため、毎日食べるお米が美味しく炊けるかどうかは死活問題。
美味しいお米を食べるための方法を模索してきました。
この記事では、そんな米どころ生まれのお米好きが、お米を美味しく食べるために大事だと考えている点をご紹介します。
お米を冷蔵保存する!
お米は生鮮食品です。
常温のまま放置するなんてもってのほかです。
今までお米を常温で放置していた方、心の底から反省してください笑
常温で置いておくと、せっかくのお米もどんどん品質が劣化してしまうので、冷蔵庫に入れて保存しましょう。
私は袋のまま冷蔵庫に入れて保存していますが、袋のままが嫌な方は、冷蔵庫に入る小さめのサイズの米びつを購入するのもいいかもしれません。
炊く前にしっかりうるかす!
うるかすってなんぞや?と思ったかもしれません。
うるかすとは、お米を水にひたして、吸収させることです。
方言なのか、関東圏の人にはなかなか通じません。
ちなみに、北海道出身の方には通じました。
このプロセスはめちゃめちゃ大事です。
最低でも15分はお米をうるかしてください。
しっかりうるかすと、炊き上がった時のお米のツヤがよくなります。
逆に、しっかりうるかさないと、パサパサした炊き上がりになります。また、パサパサするのを防ぐのに、水の量を増やすのは適切な方法ではありません。
単に水の量を増やしても、炊き上がりがベチャベチャになるだけで、お米の中心は硬かったりします。
大事なのは、お米にお水を吸収させること。
ぜひ、しっかりとお水を吸わせてください。
炊飯器にお金をかける!
いやそれ、お前のスキルじゃないやん。
とツッコんでくださった方々、ありがとうございます。
たしかにスキルではないですね笑
でも炊飯器、本当に大事です笑
お金で買えるモノは買いましょう。炊飯器にはお金かけるべき、本当に。
めちゃめちゃ高いのを買う必要はないですが、極端に安くてちっさい炊飯器では、なかなか美味しいお米は炊けません。
以前、私がいつも食べているお米を友人の家で炊いたことがあり、炊き上がった米のクオリティの低さに愕然としました。
そのくらい、炊飯器によって炊き上がりのクオリティは変わります。
私が使っているのは、象印のこの炊飯器の少し前のモデルです。
象印、マジ最高。
特に、白米急速という機能が便利です。
美味しいお米がたったの35分で炊けます。
最近のだと、もっと早く炊けるかもしれません。
時間をかけて炊くのと比べても、味が劣るということはないと感じます。
忙しい毎日を送る現代人には、白米急速はとても便利な機能です。
お米をきりながらしっかり蒸らし、ふっくらと盛る!
お米が炊き上がったら、蒸らすことも大事です。
蒸らしながら、ヘラでお米をきってください。
こうすることで、お米がふっくらと仕上がります。
また、お米はふっくらと盛りましょう。
茶碗にお米をぎゅうぎゅうに詰めて潰すような盛り方は決してしてはいけません。
お米が潰さないでくれと泣いています。
愛情を込めて柔らかく、ふっくらと盛ってください!!
好みのお米を選ぶ!
言ってはみたものの、これに関しては、どのお米がいいのか、あまり詳しいアドバイスはできません。
すみません!
というのも、お米の好みは人どれぞれであるほか、私の家では、祖父の田んぼで育てたお米を食べているからです。
ちなみに、私の家のお米は、秋田県産のひとめぼれ。
あきたこまちも作っていますが、今食べているお米はあきたこまちではありませんでした。
ひとめぼれは、モチモチで柔らかいのが特徴です。
お米も、品種によって特徴がありますから、それぞれの好みにあったお米を選ぶのがいいと思います。
意識して食べ比べてみてください。
ちなみに私は、ツヤがあってモチモチしたお米が好きです。
ひとめぼれは美味しいですよ。
品種ごとの特徴については、こちらのサイトがわかりやすくておもしろかったです!
まとめ
いかがだったでしょうか。
炊飯器やお米そのものは、いいものを買おうとするとお金がかかります。
一方で、冷蔵保存する、うるかす、お米をきる、蒸らす、ふっくら盛るなどのテクニックは、知っている知らないか、やるかやらないかの違いなので、ぜひ実践してみてください!
みんなで美味しいお米を楽しみましょう!
それでは!
【読書】観光客数ではなく、観光消費こそが地方にとって重要だ!『地方創生大全』のすすめ
こんばんは。
ホーホーです。
木下斉さんの『地方創生大全』は、私にとって非常に重要な本です。
秋田県出身の私にとって、故郷の衰退は身近なものでした。
例えば、通っていた小学校は、私がいた頃と比べて全校生徒数が半分以下に減少。
このままでは、学校も無くなってしまうのではないか、という気持ちを抱いていたのを覚えています。
そんな中、2014年の地方消滅論を皮切りに、地方創生ブームが巻き起こりました。
地方創生が語られる際には、定住人口や交流人口といった「人口」が話題になります。
しかし、地方問題は本質的には、人口問題ではなく財政問題であるというのが私の考えです。
なぜなら、稼げる産業のある地域にはそれなりの人が定住すると考えられるほか、人口が減ったとしても、十分な税収があればインフラは維持されていくからです。
例えば、仮に人口が増えたとしても、税を納める余力がない人ばかりが増えてしまったら、その人々の暮らしを支えなければならないことから、地域の財政はますます苦しくなるでしょう。
人口と財政(税収)の関係は、鶏と卵の関係のようなところもあり、本質が見えづらいと、つくづく感じます。
このように本質が見えにくい問題に鋭く切り込んでいるのが、本書の著者である木下さんです。
本書において、木下さんは「ネタ」「モノ」「ヒト」「カネ」「組織」という5つの観点から、地方問題の本質を語っています。
その中で特に印象的だったのが「観光客数ではなく、観光消費を重視しよう」という主張です。
とくに地方における観光産業において大切なのは、観光客数ではなく、観光消費単価、そして観光消費総額です。
(中略)
これまでの「10万人が1000円使うような観光」を、「1000人が10万円使うような観光」に変えていくことが、小さな地域にとって現実的な、観光産業の高生産性化施策になるわけです。
木下斉,『地方創生大全』p171
どれだけ多くの観光客が訪れても、消費をしてもらうことができなければ、地域は豊かになりません。
逆に、観光客数こそ少なくても、訪れた観光客に満足のいく体験を提供し、十分にお金を使ってもらうことができれば、地域は豊かになるでしょう。
この観点は、地域の観光施策を考える上で外せない観点だと考えます。
『地方創生大全』は地方の人のみにとどまらず、事業を営む全ての人にとって学びの多い良書です。
これからも、本書から得られる学びについて、記事にしていきたいと思います。
地方を元気付けようと考えている人にも、そうでない人にも読んでほしいです。